日本人のピロリ菌感染率は50%程度ですが、感染歴のある人は未感染者の150倍くらい胃癌になりやすいです。 ピロリ菌除菌により胃癌発生は約1/3に減少しますが、それでも未感染者より50倍くらい胃癌になりやすいです。 具体的には、数年以内にピロリ菌除菌成功者100人のうち1〜2人の割合で胃癌が発見されます。 また、胃癌患者さんの約98%はピロリ菌感染者(現在または過去) であり、除菌後の方にとっても定期的な胃内視鏡検査(胃カメラ)は非常に重要であります。 過去1年以内に胃内視鏡検査(胃カメラ)で慢性胃炎と言われた方は、ピロリ菌検査を保険診療で行い、ピロリ菌陽性を確認できれば、保険診療で除菌治療可能です。
お気軽にご相談下さい。
次のような症状がある方は、
胃内視鏡検査(胃カメラ)を
お勧めします
- ピロリ菌陽性と言われた方
- ピロリ菌の除菌治療をご希望の方
- ピロリ菌検査をご希望の方
- 慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍と言われたことのある方
- ご家族に上記に該当される方がいる
ピロリ菌検査について
ピロリ菌の検査には次のような内視鏡検査を使わない方法と胃内視鏡検査(胃カメラ)を使う方法があります。
■内視鏡検査を使わない方法
- 採血、検尿(抗体測定)
- 尿素呼気試験
- 検便(糞便中抗原測定)
■胃内視鏡検査(胃カメラ)を使う方法
- 迅速ウレアーゼ検査
- 病理検査
- 培養法
ピロリ菌の除菌治療について
通常は3種類の薬を朝夕2回、7日間服用するだけです。 初回の除菌には、胃酸の分泌をおさえる胃薬と2種類の抗生物質を用います。 約9割以上の方は除菌に成功します。 除菌が成功した後でも、胃がんが発見されることがあります(未感染者より50倍くらい胃癌になりやすい、具体的には数年以内にピロリ菌除菌成功者100人のうち1〜2人の割合で胃癌が発見されます)ので、必ず定期的に胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けるようにして下さい。