大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について
国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」によると、2022年にがんで死亡した人のうち、大腸がんによる死亡者数は男性で第2位、女性で第1位となっており、医療技術が進歩している昨今でも、大腸がんで命を落とす人が依然として多いことがわかります。 大腸がんも初期では自覚症状が見られないケースが多いので、早期発見・早期治療のためにも、当院では定期的に内視鏡検査を受けていただくことをおすすめしております。 大腸内視鏡検査も内視鏡専門医の資格を持つ院長が担当するため、どうぞ安心してお受けください。 また、当院では炭酸ガス送気装置を併用し、「消化器内視鏡学会専門医/指導医」による最良の環境で「正確で、苦痛のない」検査・治療を受けて頂くことを目指しております。また、ご希望の方には鎮静剤の併用でさらに苦痛を軽減して頂けるよう努めます。
次のような症状がある方は
大腸内視鏡検査をお勧めします
- 血便
- 便秘や下痢
- 検診で便潜血反応陽性
- 大腸ポリープ切除歴がある
- 血縁者に大腸がんを患った方がいる
- 40歳以上で大腸内視鏡検査を受けたことがない
大腸内視鏡検査の予約について
大腸内視鏡検査は、何も準備せずに検査をした場合、便が邪魔をしてしまい、大腸の中を詳細に観察することが出来ません。検査予定2~3日前から消化の良いお食事への変更、前日から下剤を服用して「腸の中をからっぽ」にする処置が必要です。下剤の準備や検査治療の説明をさせて頂くため、事前に電話での確認または診察を受けて頂き、検査日を決定いたします。
※あらかじめ大腸内視鏡検査の希望日をいくつか決めて電話またはご来院を願います。
※便秘がひどい方には前もって内服薬による排便コントロールが必要な場合があります。
※血液をサラサラにする薬(抗凝固剤や抗血小板剤)を使用している方は休薬や薬の変更が必要な場合があります。
いもと内科クリニックの
大腸内視鏡検査では
- 3密とプライベートに配慮した完全個室(専用トイレ完備)で大腸内視鏡の前処置を施行します。
- 大腸内視鏡は絶食で午前10時までに来院した場合は可能な限り同日施行します(来院前にお電話で確認下さい)。
- 大腸内視鏡と同時にポリープ切除(日帰り手術)も可能です。
- 大腸内視鏡と胃内視鏡の同日実施も可能です。
- 麻酔を使用し鎮静状態での検査も可能です。
- 自宅での下剤(腸管洗浄剤)の内服も可能です。この場合には事前に診察して頂き、このときに下剤(腸管洗浄剤)をお渡しします。
経験豊富な内視鏡技師が常在しており、
安心して内視鏡検査を受けて頂けます。
8時30分〜18時の間は電話での予約をお勧めします。(休診日を除く)
内視鏡のご予約は、
専用ダイヤルで承ります。
検査当日の流れ
1.事前電話または診察
検査前に電話またはご来院いただき、現在服用しているお薬や手術歴について確認させていただきます。また、大腸内視鏡検査には、事前処置として下剤を服用していただく必要がありますので、服用の仕方や注意点などについてもご説明いたします。 なお、ごぼう・ねぎなどの繊維質の多いものや、キウイ・きゅうりなどの種のある野菜・果物は、腸内に残る可能性がありますので、検査の2~3日前からお控えくださいますようお願いします。
2.検査前日〜当日
前日の食事は、夜9時までに消化の良いものをおとりください。それ以降もお水やお茶などはお飲みいただけますが、当日の朝は食事をとらずにお越しください。常備薬を服用される際は、医師の指示に従って服用してください。 当日の朝に来院していただき、腸内をきれいにするために下剤(洗腸剤)をウェイティングルーム(トイレ付き完全個室)で服用していただきます。従来よりも飲む量が少なくてすむお薬をご用意しておりますので、ご安心ください。 下剤の服用中に、吐き気・寒気・息苦しいなどの症状が出現したり、服用から1時間以上経っても排便が見られない場合もあります。
3.検査
検査台に横になっていただいた後、麻酔のゼリーを塗って内視鏡を挿入し、観察を開始します。検査に要する時間は10~30分程度です。検査中は身体の力を抜いてリラックスして受けましょう。 途中で身体の向きを変えていただくこともありますので、そのときは医師より指示をさせていただきます。ポリープが認められた場合は可能な限り内視鏡的に切除します(日帰り手術)。
4.検査終了後
麻酔を使用した場合はリカバリールームで1時間ほどお休みいただきます。 その後、検査結果についての説明をいたします。 組織を採取した場合は病理検査を行いますので、1~2週間後くらいに電話または来院での説明を行います。
鎮静剤を用いた大腸内視鏡検査
お腹の張りや痛みなど、大腸内視鏡検査では少なからず苦痛を伴うものです。熟練した技術に加え、個々に合わせた最適な量の鎮静剤を併用することで「正確で、苦痛のない」内視鏡検査を受けていただけるようつとめます。
※鎮静剤は眠気が残るため、お車の運転は翌朝までお控えください。
※鎮静剤を使用した方は検査終了後1~2時間は眠っています。
時間的負担の少ない胃・大腸内視鏡の同日検査
忙しい方への時間的負担を考慮して、ご希望の方には胃内視鏡と大腸内視鏡を同日に受けて頂けます。
※必ず事前に予約してください。
大腸ポリープの日帰り手術可能
大腸ポリープは年齢を重ねるにつれてできやすくなるものですが、放っておくと癌化するものもあります。そのため、大腸がんの予防にはポリープの切除が効果的であると考えられています。 大腸内視鏡検査時に大腸ポリープが認められた場合は可能な限り、その時に内視鏡的に切除します(日帰り手術)。
短期滞在手術等基本料 1 の施設基準を取得しました
当院では、2024年 2月1日 より、大腸ポリープ切除術をより安全に行えるよう、短期滞在手術等基本料 1 の施設基準を取得いたしました。
この基準は大腸ポリープ切除術などの日帰り手術において、適切な人員配置・施設や医療設備の充実度・緊急時の対応などにおいて、一定以上の質を確保することが求められているものであり、当院では上記の基準を満たしているため行政より正式に認定をいただきました。
そのため日帰り手術を施行実施した際には基本料金の加算が適用となります。
スタッフ一同これまで以上に安全で安心な内視鏡検査を皆様に提供してまいりますので、ご理解ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
※内視鏡検査のみの場合は、加算はございません。
大腸内視鏡検査の費用
大腸内視鏡検査のみ | 大腸内視鏡検査+組織検査 | 大腸ポリープ切除 |
7,000 〜9,000円 | 10,000 〜17,000円 | 30,000 〜40,000円 |
【健康保険3割負担の方】
※初再診料・診察料・薬剤料等を含みます。
※1割負担の方は上記の3分の1程度でお考えください。